2014年8月25日月曜日

子育ての環境について

育児環境はアメリカと日本とどっちがいいか。
アメリカに引越してきて頻繁に聞かれるようになった質問です。
簡単に答えるのは難しい質問だと思いますが、日本の経験を忘れる前に記録します。

背景としては、私たちはジムが9ヶ月の時に東京からアメリカ、ニューヨークに引越してきました。私は結婚前にアメリカ北西部と中西部の田舎町で学生をした経験がありますが、都会での生活は初めてです。子連れでのアメリカ生活ももちろん初めてです。そして、地域によって異なることも多いと思いますが、私の生活圏で比較してみます。

日本の良いところ
ほとんどの駅に稼働しているエレベーターがある
 (マンハッタンはエレベーターがない駅も多いし、あったとしても故障中で使用不可なこと多い。ベビーカーでエレベーターが故障中。そんな時はたいてい近くを通りかかる乗客が手を貸してくれる。誰にも手伝ってもらえなかったら駅員さんにお願いするしかないと思う)

自動ドアが多い
 (ニューヨークはドアマンがいるところが多いが、自動ドアは少ない。ドアマンがいれば良いが、いないお店も多い。自動ドアボタンが設置されている所もあるが、故障したままのボタンも多い。うちの近所の図書館は自動ドアがないばかりか、ドアまでに階段が3段ある。一応セキュリティーの人が手伝ってくれることになっているが、その日の係員によっては手伝ってもらえない。)

公共の子育て支援施設、サービスが素晴らしい
 (渡米前はアメリカの方が進んでいると思っていたから、これは正直なところ意外な発見。日本の少子化問題の原因は公共の子育て支援やサービスの不足ではないと心底思った。うちは日本にいた時、区の緊急一時預かり、一時預かりを利用させてもらった。とても安い料金で、綺麗な施設に安心して預けることができた。こちらにはそんな公共サービスは一切ない。会社が用意しているものもあるが、その内容は会社による。こちらの保育園、一時預かりは非常に高い。そのせいか、うちの近所では共働きの家庭では(共働きでなくても)ナニーさんを雇っているところが多い。ただこれは地域的なものが多いと思う。郊外や、田舎、貧困区地域等なら保育園も低料金で見つかるのかもしれない。)


アメリカの良いところ
子連れに優しい人が多い
 (東京では妊婦の時も子連れの時も立っていることが多かった。こちらに来て、電車でもバスでも、子供を抱えて立っていたことはない。必ず誰かが席を譲ってくれる。夫が子供を抱えていれば、夫を座らせてくれる。強面のお兄ちゃんも譲ってくれる。ベビーカーを持ち上げなければならないような状況があれば必ず誰かが声をかけてくれる。私の経験上、エレベーターが故障中でも立ち往生したことはない。)

ストレスが少ない
 (うちの近所は国際色豊かで、育児も様々。比べるなんて意味がないと思える。身長、体重、歩き始め、もう少したったら、トイレトレーニングの時期etc こんなこと、考えていても意味がない。夏に出会った北欧の子、ジムと同じ月齢だったけど、かなり大きかった。身長も、おそらく体重も。北欧の子は大きいらしい。その子のパパも2メートル超えてるくらい長身だった。比較するのが意味がないってことが明らか過ぎて、気にもならない)

今までに気づいたことは以上。

東京の医療費無料もよかったけど、乳児期から薬漬けにされていたことにアメリカに来て気がついた。3ヶ月の頃から風邪引くごとに抗生剤だの頓服だの処方されていたけれど、こっちにきて抗生剤なんて処方されたことがない。医師から普通の風邪だけなら病院に来るまでもない。熱や痛みならこれを買って飲ませなさい。とアドバイスをもらった。だから医療に関してはどっちがいいとは言い切れない。

今は目先の問題、幼稚園をどうするか検討中。漠然と、3歳になれば幼稚園に行かせるんだろうなくらいに思っていたけれど、こっちの幼稚園の学費の高いこと!しかも、半日。夏休みは6月下旬から9月まで。夏期講習的なサマーキャンプは別料金。あぁ日本に帰りたいかも。。。

育児環境はどっちがいいかなんて、(少なくとも私には)はっきりとは言い切れないんだろうなと思います。